四柱推命は、陰陽五行説を基にし生まれた人の命運を推察する伝統的占術です。
中国の数千年にわたる歴史の中で磨き上げられた運命学の最高峰で、その長い歴史や膨大な統計による的中率の高さから「占いの帝王」とも称されています。
四柱とは、生まれた瞬間の年、月、日、時を4つの柱に置き換えたもので、それぞれ年柱・月柱・日柱・時柱といいます。
それらをもとに運命の構造を論理的に分析する、大変面白い占術です。
五行説
万物は「木・火・土・金・水」の5つの要素から成り立ち、それらが互いに助け合い(相生)、あるいは抑制し合う(相剋)ことで均衡が保たれているという思想です。 どの要素が過剰でどの要素が不足しているのか、エネルギーの相関関係をみていきます。
相生 (そうしょう):ある五行が別の五行を生み出す関係
・木生火: 木は燃えて火を助ける
・火生土: 燃えた後は灰(土)に還る
・土生金: 土の中から鉱物(金)が生まれる
・金生水: 金属の表面には露(水)が宿る
・水生木: 水は木を潤し育てる
相剋(そうこく):ある五行が別の五行のエネルギーを奪い取る、支配する(奪われる、支配される)関係
・木剋土: 木は土の養分を奪い、根で締め付ける
・土剋水: 土は水を濁らせ流れを止める
・水剋火: 水は火を消し止める
・火剋金: 火は金属を熱し、溶かす
・金剋木: 金(刃物)は木を切り倒す
陰陽説
この世のあらゆる事象を「陰」と「陽」の二つの対立する要素で捉える思想です。
これは陽=善、陰=悪というわけではありません。
陽: 太陽、動的、拡散、明るさ、剛強
陰: 月、静的、収束、暗がり、柔軟
例えば、リーダーシップ(陽)が強すぎれば独裁に陥り、共感力(陰)が強すぎれば自他の境界を失い共倒れしますよね。
陰陽説が教えるのはどちらが正しいかではなく、今どちらに偏り何が不足しているのか、というバランスの指標です。
十干(じっかん)
五行をさらに「兄(陽)」と「弟(陰)」に分けた10種類の要素です。
甲きのえ・乙きのと(木): 樹木と草花
丙ひのえ・丁ひのと(火): 太陽と灯火
戊つちのえ・己つちのと(土): 山と田畑
庚かのえ・辛かのと(金): 鋼鉄と宝石
壬みずのえ・癸みずのと(水): 海と雨
十二支(じゅうにし)
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
季節を表します。こちらも陰陽に分けられます。
陽支:子・寅・辰・午・申・戌
陰支:丑・卯・巳・未・酉・亥
四柱推命は、陽干と陽支、陰干と陰支を組み合わせた六十干支がベースとなります。
四柱推命の面白いと思うところ
- 人間の矛盾を肯定する
「本当は人間が好きなのに、人嫌いになってしまう」
「やりたいことがあるのに、行動するのが億劫で仕方ない」
このような人間の矛盾を間違いとせず自然な現象として肯定する点が好きです。心に混在する葛藤は、光が強ければ影も濃くなる陰陽の摂理そのものだと思うのです。
正義感(金)が強すぎて疲弊するのも、知恵(水)が足りずに枯れているのも、すべてはエネルギーの過不足に過ぎません。
この理論はありとあらゆるものの構造を理解するためのいわば”解剖刀”に変え、ありのままの自分を俯瞰させてくれるのです。
- 変えられない宿命、変えられる運命
生まれた季節や親、持って生まれた気質―宿命―を変えることはできません。 しかしその性質をどう扱い、どのタイミングで勝負を仕掛け、いつ休息を取るべきかという戦略―運命―は、自分の意志で選ぶことができます。
人生は何があるかわからないから面白い…それはその通りなのですが、成し遂げたいことがあったり自分の事で迷いがあったりする場合、大体のバイオリズムは知っておいたほうが、思考はクリアになるのではないでしょうか。
そういった使い方で非常に役立つツールが、この四柱推命なのです。